2008年03月25日

福山雅治「約束の丘」

 過去の温故知新を見ていて、意外にもこの人を取り上げていないことに今ごろ気づきました。90年にデビュー、ドラマ「ひとつ屋根の下」で注目され始めたあたりから、いつの間にかオリコン上位常連アーチストに。以来これまで、大きなピーク感を作ることなく第一線で活躍し続けている福山雅治。年代によって彼の代表曲は「虹」だったり「桜坂」だったり「HELLO」だったりするのだと思いますが、個人的に好きな曲「約束の丘」(1992年)を取り上げます。もう16年前ですか・・・

 最近の彼の曲は、アコギメインのスローバラード、「RED×BLUE」などのエレキメインのアップテンポ曲、「HELLO」に代表されるアコギ+エレキミックスのアップテンポ(+湿度を感じない+メジャー展開)の3つくらいに大きく括られると思います。が、「約束の丘」はテンポはスローながら重心が重いリズム隊、大陸的な音のつくり、そしていい意味でキーが彼の中低音域におさまっています。それでいて、構成が実は意外と簡単な組み合わせなところ、短い中に自分の人生観を重ね合わせたような詞などは、今に至るまで変わらない彼の持ち味が出ている気がします。

 ちなみにこのあと、シングルでは「桜坂」(00年)まで英語タイトルが続きます(最近は日本語タイトルの曲も増えてきましたが) また、その前の作品「Good night」がラブバラードだったので、次のシングルで男気を感じる方に路線を一度振ったのかもしれません。ちなみにこの曲オリコンシングル週間チャートTOP10にとどかなかった(つまりブレイク直前の)作品だと思います。

 ライブ等に行ったことがないのでわかりませんが、今でも歌ったりしてるんでしょうか。生で歌っているのを見た記憶がないので、どこかのテレビで過去映像を放送してくれないかな、と思ったりしてるんですが。
MAGNUM COLLECTION 1999”Dear”
RCAアリオラジャパン
約束の丘
BMGビクター
posted by 覆面Z at 07:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 覆面的温故知新 | 更新情報をチェックする

2008年03月10日

D-51「Dreamin' on」

 今回の温故知新はいったん新しい方へ戻ります。先月初のベスト盤が発表になったD-51(ちなみに最高位60位)。「ごくせん」主題歌の3rd「NO MORE CRY」が大ヒット。その後も映画「ALWAYS 三丁目の夕日」などのタイアップを取りつけるも、セールス的には徐々に厳しくなっていきました。やはり「NO MORE CRY」やデビュー曲「TOP OF THE SUMMER」の疾走感や開放感の印象が強かったんでしょうか。で、今回はその間に発売された2nd「Dreamin' on」を取り上げます。

 1stが沖縄出身の名刺代わり、3rdがドラマありきの内容とすれば、2ndはまさに沖、縄から東京へ出てきたデビュー前の彼らを最も等身大に表現している曲だと思いました。「夢を見続ける」というタイトルは、そのまま彼らのブレイクに至る足跡と言えるし、作曲&プロデューサーの生熊朗が2人の声質の違いをうまく出しつつ、ソロとユニゾンを振り分けています。後のシングルを含めてもマイナーコードの曲があまりないことから、3rdのヒット以降こっちの路線にはなかなか戻せなかったと言うことでしょうか。

 個人的には4th「ハイビスカス」が彼らの転機になったと思います。前作とあまりに違う南国系ゆる~いサウンドに意表をつかれた人も多かったのではないでしょうか。そのあと「ALWAYS」を経て、結局はアップテンポとバラードの2系統に集約されていった気がします。また、その間に見た目もずいぶん変わりました。

 今回のベスト盤はシングル10枚、4年足らずでのリリースとちょっと早めな気がしますが、楽器を持たない彼らならではの展開を今後も期待したいと思います!
BEST OF D-51
PONYCANYON INC.(PC)(M)
Dreamin’on
ポニーキャニオン
posted by 覆面Z at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 覆面的温故知新 | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

村下孝蔵「初恋」

 今年に入り、Acid Black CherryのC/Wに続いてGOING UNDER GROUNGもシングルでカバーすることが決定した村下孝蔵のヒット曲「初恋」(1983年)。平川地一丁目のように、明らかにルーツ音楽が彼にあるような場合は別として、バンド系ボーカリストからもカバーされるこの曲の魅力は何かのか、ちょっと書いてみたいと思います。

 79年にレコード会社のオーディション合格、翌年デビュー。「ゆうこ」(82年)あたりから、有線や当時活動拠点としていた広島を中心に話題を集めるようになり、この曲で一躍全国区に。当時ほとんどテレビに出なかったのですが、学生時代に水泳選手だった体格の良さからは予想できない、あたたかく繊細なボーカルが印象的でした。

 ソングライティングの面でも、童話の一場面を切り取ったような叙情的描写、日本語を重視しときに古風な言い回しも用いたフレーズ、歌謡曲のわかりやすさとフォークや洋楽などのバックグラウンドをうまくミックスさせたサウンドは、まさに彼独特の世界でした。メジャーな曲でもどこかマイナーな印象、マイナー曲でもどこかに前向きな印象を感じる曲が多いのもそのせいでしょう。ジャケ写に多く使われた切り絵の世界ともマッチしていたと思います。

 まさに「歌人」と呼ばれた彼ですが、46歳の若さで急逝(99年)。でも「初恋」というシンプルなタイトルながら、その後これを超える曲が現われていないことこそ、彼の作品の真骨頂ではないかと思います。
林檎と檸檬~村下孝蔵ベストセレクション
ソニーレコード
初恋~浅き夢みし
ソニーレコード
posted by 覆面Z at 20:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 覆面的温故知新 | 更新情報をチェックする

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