2007年09月22日

リスナーには濃すぎる?「fake star」の色気

 今週のシングルチャートで6位に入った平井堅「fake star」。連続TOP10入り記録は伸ばしたものの、初動2.0万枚という売上は少々さびしい結果になった。彼がこの歌を歌うために長きにわたって張ってきた伏線を考えると、複雑な心境なのではないだろうか。

 この手のアップテンポはシングルA面では「style」(03年)以来。歌詞も含めたエロ系という意味では「Strawberry Sex」(02年)までさかのぼる。ちなみに前者は作詞のみ本人、後者は詞曲とも共同クレジットなので、本人詞曲のこの手の曲は待望、だったはず。
 その間に「大きな古時計」「瞳を閉じて」「Life is・・・」などのヒットで、すっかりラブバラードの印象が強くなってしまった。それを払拭すべく、「POP STAR」「君の好きなとこ」と、彼のボーカルからすれば平坦すぎるようにも聴こえる80年アイドルポップス的シングルを2枚出した。その「POP STAR」からの伏線で、自らを「fake star」と宣言しているこの曲に行き着くのだが、周りが見た場合と、彼自身が感じている男の色気ポイントがどうやらずれてる感じがするのだ。

 ブレイクのきっかけとなった「楽園」(00年)と比較すると、ストーリーに走りすぎていて、サビのフレーズと主人公の行動以外がほとんど残らないような気がする。実際そうなのかもしれないが、浮かんでくるのは「ひとり遊び」の世界なのだ。そこに半分近くもファルセットが乗っかり、サビの「fake love」の超高音が飛び込んでくると、多くのリスナーにとっては濃厚すぎて聞くのが疲れてしまうのではないだろうか。(その点「楽園」は、詞は男女の感情表現が中心、曲も適度に淡白で、ボーカルともうまく中和していると思う)。

 それでも、おそらく彼のファルセット多用志向は止まらないんだろうな。それならこの際、「哀歌(エレジー)」みたいに思い切りドロドロの方とか、音の重心をもっと下げるなり厚めにして、そこに漂うボーカルを乗っけることで快楽の絶頂を何度も迎えているような振れ方した方が面白いと思うけど(最後はかなり個人的な意見です^^;)。
fake star
DefSTAR RECORDS
posted by 覆面Z at 19:50| Comment(2) | TrackBack(0) | J-POPよもやま | 更新情報をチェックする

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