2007年09月02日

access「夢を見たいから」

 7月に4年ぶりのフルアルバム「binary engine」を発表し、ユニットとして再び活動を始めたaccess。浅倉大介はT.M.Revolutionを中心に藤井隆や初期Fayrayなどのプロデュース、貴水博之はソロでロックよりの作品を発表していましたが、全盛期の彼らを知っている僕としては、デジタルサウンドと彼の声のマッチングはTMRとはまた違った魅力があって嬉しくなりました。2000年代に入ってからは、特に具体的な期間を決めずにユニット/各自の活動を並行して進めているようなので、今後の新しい音源にも期待したいところ(その意味で、最新シングル「瞳ノ翼」がいきなりアルバムリカットになってしまったのは少々残念。せめて先行シングルにしてほしかったな・・・)

 で、今回取り上げるのは、活動休止前の11枚のシングル(access名義のもののみ、Remix除く)のうち、唯一の日本語タイトルの「夢を見たいから」(94年)。この曲は彼らのシングルの中で特異な位置づけにある曲のように思います。

 まずサウンド面。デジタルミュージックの大御所という意味でよく小室哲哉(TK)と比較されますが、音自体は浅倉の方が柔らかめ(シンセ系の音を多用)で「キラキラ」しているのが特徴です。偶然にも、浅倉の童顔な見た目に通じるものがあるかもしれません。かつ、access時代はこれでもかというくらい音の層が厚いアレンジをしていました。その「キラキラ+重厚」感が最も典型的に見られるシングルのひとつだと思います。

 さらには、圧倒的に「マイナー+アップテンポ」、さらに貴水のイメージと声を生かしたセクシーな詞世界」の曲が多い中で、この曲は頭から終わりまで数少ないメジャー展開。詞もかなり等身大の世界に寄っています。その前に唯一のバラード「TRY AGAIN」を出していますが、デビュー以降確立しつつあるイメージから横に広げていこうという意図が垣間見えます。もちろん小室直系のサビ転調、循環コードなど、一貫している部分もたくさんあるのですが。

 このあと再び元の路線?に戻りファンが固定化、95年のベスト盤、96年のリミックス盤をもってしばらく作品が途絶えます。ちょうどTKプロデュースの象徴・trfが失速していったのが96年。J-POPの一時代の潮目をこのへんに感じずにいられません。
AXS SINGLE TRACKS
BMG JAPAN
夢を見たいから
ファンハウス
posted by 覆面Z at 19:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 覆面的温故知新 | 更新情報をチェックする

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