2007年08月26日

スキマスイッチ「全力少年」

 発売4週めもデイリー2位、このまま行けば連続TOP3入り確実なスキマスイッチ「グレイテスト・ヒッツ」。デビュー曲から最新曲まで10枚のシングルと両A面のC/W、楽曲提供曲やコラボ曲のセルフカバーにアルバム代表曲と、非常にバランスがよく、発売順に並んでいるという意味でもオーソドックス内容だ。これまでシングルの代表曲といえる曲がセールス面でなかったようにも思うが、このアルバムでステップアップしたように思う。

 彼らの曲は乱暴に分けるとバラードサイドとPOPSサイドに名曲が多い。いずれも言葉の組合せ、メロディーラインの漂い方に他の誰とも重ならない個性があるのが強みだ(大橋のボーカルには正直、まだそこまでのインパクトを感じていないのが個人的な感想だ)。また、タイトルにえっ!と耳に残るものが多い。そんな中、売上トップクラスでもある「全力少年」(05年)を紹介したい。

 何と言っても、サビのフレーズ「あの頃の僕らはきっと 全力で少年だった」の歌詞にヤラれた。「全力で少年だった」・・・「少年」という単語に能動的な装飾語である「全力で」をかぶせるセンス。この言葉を中心に「ぶっ壊して」「取っ払って」「セカイを開く」と言った強い行動が向かっていっている。その意味で、この言葉がタイトルであるのは必然であり当然なのだ。このタイトル選びは、ドラえもんの映画主題歌となった「ボクノート」が、まるで本当のドラえもんの道具であるかのように、創造的でかつインパクトがある。

 メロディーはBメロ「ガラクタの」の「の」、サビの「渇いた心臓潤せ」などに半音や不思議なコード進行が顔を出す。その後のシングルに比べればひねりは少ない方だ。しかしサビの「さえぎる」の「る」、「とめどない」の「と」の最高音域を含め、音階がジェットコースターのように上下するため、聞いているより結構難しい。「雨待ち風」のサビのように、一定の音を言ったりきたりするパターンなど、いくつかの手グセを持ち合わせているようだ。

 今後は個性を発揮しつつ、いかにスタンダードな名曲を生み出せるかが彼らの宿題だろうか。「奏」でもまだある世代以上の人には難しい。もっとも、名のとおり彼らはPOPS界では王道ではなく、「スキマ産業」を狙った方が展開としては面白そうだが。
全力少年
BMG JAPAN
グレイテスト・ヒッツ
BMG JAPAN
posted by 覆面Z at 23:35| Comment(5) | TrackBack(1) | 覆面的温故知新 | 更新情報をチェックする

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